非正規労働者めぐろくみこのブログ

非正規労働者が日々感じていることを書いたログです。

なぜ賃金は上がらないのか。

月曜から金曜まで行っていたオフィスビルの清掃の仕事は10月末で終了した。

実は8月ぐらいからこの仕事はそろそろやめようと思っていたのだ。
それで、登録していた派遣会社からオフィスワークの仕事の紹介がメールで来ていたので、エントリーしていた。
エントリーの仕方は、派遣会社から仕事の紹介のメールがきて、その仕事のURLにクリックすると、折り返し派遣会社から電話がかかってくる。
ところが、電話がかかってきてもブチブチと切れて、どうも電話がつながらなかった。
おかしいと思って調べてみると、どうも着信拒否の設定になっていたようだ。

どうしようかな、と思っているうちに9月になってしまった。
すると、9月中旬ごろに清掃会社の担当営業部員から、今のオフィスビルは持ち主が売ってしまい、ほかの持ち主になり、管理会社が変わるので、この物件の清掃は10月末までだという。
しかし、何とか清掃だけでも継続できないかと交渉していたが、やはりダメだったので、ほかを紹介しようという。
なんだ、そういう話なら、もっと早く言ってほしかった。
もうこの清掃の仕事がなくなるなら、こちらでもっと真剣にほかの仕事を探したのに。

仕方がないので、新しい物件の仕事に11月から行っている。
新しい物件の現場は、前のテナントビルより自宅から近く、そしてやはり大きなターミナル駅の近くにあるオフィスビルである。

こんな言い方をすると、実際に清掃の仕事をしている人や、清掃の仕事にプライドを持っている人たちには申し訳ないが、やはり清掃の仕事は嫌いだ。
この仕事をして、蕁麻疹が出たのは、やはりこの仕事が合わなかったからだろう。

ホリエモンが「なぜ賃金が上がらないかと言えば、みんなが嫌うような汚い仕事でも、安い賃金で一生懸命仕事をしてしまうからだ。」と言っていたが、そのとおりだと思う。
自分でも嫌になるぐらい、どんな仕事でも手を抜かずに一生懸命仕事をしてしまう。
どうせバイトなんだから、どうせ賃金が安いんだから、テキトーでいいや、と思うんだが、やりすぎてしまう。

ところが前のスポーツジムのバイトでも思ったが、ほかの人達は本当に手を抜くのがうまい。
あまりひどいのはやはりクビになったが、それでも清掃の引き継ぎで見て回ると、明らかに手を抜いて掃除をしていない箇所や、あまりに掃除の仕方が汚い人が多かった。
そんなに汚れていないから、掃除しなくてもいいや、と思っても、掃除しても変わらないからいいや、と思っても、掃除しているかしていないかが、一目見るとすぐわかる。
掃除しているところは、何となく空気が違うような気がする。

ほかの現場で、週に一回、土曜日だけ清掃の仕事をしているテナントビルで、テナントビル専従の正社員に採用されたアオラフォーの田岡さんは、結局入って3日目になんの連絡もなく来なくなった。

いろんなバイトや職場を転々としてきたが、嫌な職場や嫌な仕事はたくさんあった。
昔、そんなふうに連絡もなく休んだり、変な辞め方をしたことがあったかもしれない。

しかし、いくら嫌だな、と思っても、入って数日後に連絡もなく行かなくなる、ということは今はできない。
掃除のバイトでも、現場は1人現場だったり、二人だったりしても、その持ち場の仕事はほかに替えの人がいないので、行かないと清掃の人間を派遣している清掃会社は困るのだ。

安い賃金だからこの仕事はしない、とみんなが決めて、ある日突然非正規労働者がみんな仕事に来なくなる、ということになれば、賃金は上がるだろうか。

清掃の仕事は2つも3つも掛け持ちして働いて、それでやっと暮らしている人が多い。
安い賃金で、くるくるくるくる人が回っているだけ。

どうしたら賃金は上がるだろうか。

アベノミクスはやっぱりおかしい。