非正規労働者めぐろくみこのブログ

非正規労働者が日々感じていることを書いたログです。

もう一人の正社員

夜勤の後藤課長は、最近はほとんど顔を出さなくなったので、仕方なく辻次長がシフトなど人の管理をやっている。
清掃の控え室のドアには夜勤の人の手書きのシフト表が張ってあるが、夜勤の契約は7人のところ、1月下旬はから今月頭まで、半分は6人で作業していたらしい。
定員が6人のところは赤マルがついているので、一目瞭然である。

定員割れは、実は夜勤だけでなく、日勤でも大木さんというベテランの清掃員が辞める前までは土日などは人手が足りず、4人のところ2人で仕事をこなしていたらしい。
大木さんは仕事はできたが、なんでも自分で仕事を抱え、仕事の内容を回りの人に任せたり、手つだってもらうことがなかったので、彼女が辞めるまで、彼女がどんな仕事をしていたのかは謎だった。
日勤と夜勤の消耗品の手配をしていたり、長く働いていたから、店長から注意を受けていた箇所の掃除も一人でやっていたので、彼女が辞めて店長から電話がかかってきて、そう言えば大木さんがよく掃除をしていた、と気がついたりした。
仕事はてきぱきしていたが、性格はきつく、辞める直前では、機嫌が悪いのが端で見ていてもよくわかるので、誰も話しかけなくなった。
週2日休みがあったが、腰痛もあり、一日8時間労働は結構体はきつかったかもしれない。
さらに、忙しい土日は2人で仕事をこなしていたのだから、かなり疲れも溜まり、ストレスもあったらしい。
だからなのか、日曜日のの翌日の月曜日は控え室に入った時から誰も声をかけられないほど、ブスッととして機嫌が悪かった。
ほとんどの人が腫れ物にさわるような対応だったのだ。
それでもこの職場は人がコロコロ代わり、彼女は古株だったので、細かい