非正規労働者めぐろくみこのブログ

非正規労働者が日々感じていることを書いたログです。

平成と昭和のあいだ

昭和の時代、日曜の夕方になると、明るい蛍光灯の下で食卓を囲みながら、どの家庭でもサザエさんを見ていたのだ。
そして、そのサザエさんの提供スポンサーが東芝だった。

「ひかる〜、光る東芝〜。」と、どの家庭でもサザエさんを見ながら、東芝のCMソングを聞いていた。
東芝は、昭和の時代の日本の明るい未来を象徴するような、日本を代表する企業だった。

ところが、その東芝に不正会計が発覚した。
過去7年遡って1500億以上の利益を水増ししていたんである。
その結果、歴代の社長と取締役16人の半数が引責辞任するという事態に発展した。

この不正会計は、歴代経営者TOPの指示によるものであった。
バブルははじけ、昭和は終わったのだ。
自分の意に沿わない数字に対して、激しく叱責し、数字合わせをしようとした経営者たち。
そして、それに従わざるを得なかった社員たち。
バブルを経た人たちや企業は、昭和のいい時代のことがどうしても忘れられない。

サザエさん東芝は、セットでつながっている。
そして、それは戦後の昭和の平和で幸せな思い出とつながっている。

平成の時代に、食卓を囲んで、サザエさんを見ている家庭が今でもあるんだろうか。

死ぬほど生きるのがつらいなら、図書館へいらっしゃい、とツィートされたのが話題になった。

今の子供たちにとって、家庭も学校も、心を休める場所ではなくなった。

学校に行けば殺されるのではないかとおびえる子供たち。
家にはいられないので、深夜に駅前のコンビニに集まる子供たち。

今の大人は子供の命を守ることができない。

平成も25年が過ぎた。
平成生まれの若者や子供たちは、昭和よりずっと悪い時代を生きている。