非正規労働者めぐろくみこのブログ

非正規労働者が日々感じていることを書いたログです。

ダブルワーク

日給は7,620円で、週休2日だから、月に20日働いたとしても152,400円にしかならない。そこから健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険を支払い、さらに所得税を払えば手取りで14万円にも満たない。
最後の会社でも手取り20万は切っていても、夏冬にボーナスは出たのだ。
今年の4月、契約更新で日給は200円ぐらい上がったような気がするが、非正規社員の日給はほぼ一律で変わらない。
勤務年数も関係ないし、能力給や査定もない。
もちろんボーナスも出ない。(ただしごく限られた人たちだけは秘密で支払われているらしい)
これが扶養に入っている主婦のバイトならよいだろうが、65歳定年の再雇用で働いている男の人でもまだ家計は苦しいだろう。
私の場合も生活はカツカツである。
今の職場に働く前から、毎週土日はアルバイトをしていたが、相変わらずそのアルバイトは続けている。
だからここ1年以上、休みは盆暮正月のみである。
バイトはスポーツジムの清掃で、最初は土日の9時から午後3時までだった。
自宅の最寄り駅から1駅で通える所で、交通費は出ないが時給は950円である。
交通費を希望する人は時給が900円となる。
ただ、1週間休みなく働いても月に手取りで20万にもならない。
その後シフトの関係で、ラスト11時までやる時や早朝6時に入ることもあった。
夜ラストの仕事は、寒い夜道を疲れて家路に帰るのは心がふさぐ思いで、次の日仕事だからとか理由をつけて断るようになった。
早朝6時からの早番は、冬の朝は6時ではまだ暗く、ジム階段に掃除機をかけていると窓の外からだんだん明るくなっていくのが気持ちよかった。
しかし朝は5時起きで、仕事は早朝6時から午後3時までの仕事は思いのほかキツく、バイトから帰ってくると、もうその日は疲れて体が使い物にならなかった。
家に帰って横になると、日頃の睡眠不足も重なってそのまま眠りについてしまう。
夜8時ごろやっと起きだして食事をしてお風呂に入ればすぐに12時を回り、あっという間に月曜の朝になる。
これが1年以上続いていた。自分の時間は全くなく、体の中に疲れがどんどん蓄積されていくのがわかった。
家の掃除さえ疲れて最低限しかできない。
体が疲れてまず気力が続かない。何かやればすぐに深夜になり、それが睡眠不足となり、さらに疲れがたまっていく。
これでは悪循環である。
それでバイトは日曜だけにした。
その分収入は減ったが、このままずっと休みなく働き続けると、限りなく自分が消耗していくだけで、一体何のために生きているのかさえわからなくなると思ったのだ。
いったいいつから自分はこんなに貧乏になったのか。
働いても生活はカツカツで、いつもいつもお金のことばかり考えるようになった。
家賃と、ガス、水道、電気代、その他もろもろの雑費で給料やバイト代が入っても右から左にお金が羽が生えたように出ていく。
少しでも貯金をしたい、と思うのは夢のまた夢で、今は貯金をいかに食いつぶさないでいられるかが大きな問題である。
洋服はユニクロか無印で、よそいきの洋服はZARAかGAPのバーゲン。
今は外食などとてもできるような状態ではなく、勤め先には毎日おべんとう持参でほぼ3食自炊である。
退屈な仕事をしながら考えるのは、冷蔵庫の中で腐り続ける野菜や肉たち、それらをどうやって無駄なく使い切るかだけを考える毎日を送っている。