非正規労働者めぐろくみこのブログ

非正規労働者が日々感じていることを書いたログです。

労働時間と拘束時間

ここ最近はあの暑さが嘘のような涼しさで、今朝も寒さで目が醒めた。

昨日は朝から雨が降っていたが、東京の中心部に座談会という名目でセミナーに出席した。
平日でも土日でも、今はいろんなところでこうしたセミナーが開催されている。

金額は無料のところもあれば、数千円から数万円、場合によっては数十万円、という値段もある。

なるべく無料のセミナーに参加するようにしているが、時に有料の時もあり、高額でないものならば参加することもある。

無料といっても、大体が企業が開催されているので、結局は何らかの宣伝だったりプロモーションだったりすることが多い。

それでも、そういうセミナーに参加することで人脈やいろんな情報を仕入れることができるので、興味のあるものは積極的に出るようにしている。

当日は雨が降っていたので参加者が少なく、私を入れて3人だった。
ちなみにそのセミナーは企業の宣伝、プロモーションを兼ねているので無料だった。

セミナーは、参加者が数人単位から数十人単位だが、大抵最初に自己紹介することが多い。
人数が多い時はグループ分けされて、グループ内で自己紹介するんである。

今日は私を入れて3人しかいなかったので、それぞれ着席したまま自己紹介した。

案の定、私はこういう席ではどんどん発言するし、今日のように自己紹介をしていたらどんどん話が脱線して止まらなくなり、講師の先生に途中で発言をストップされたりした。

とにかく間違っていたり発言がピントがずれていても、あるいは質問があるとどんどん発言をするので、同席した出席者や講師の先生からは嫌な顔をされることが多い。
わからない事があると、しつこくくどいぐらいに質問をするので、みんな辟易する。

小さい時は、先生から指名されてもうまく発言ができず、時に涙ぐんだりしていた私である。
いったいいつからこんなに積極的な人間になったのか、自分でもよくわからない。

午前10時半から気が付いたら1時近くまで延々と話をしていた。
講師の先生は、やれやれ、やっと終わったか、と思っていたことだろう。
毎日ほとんど引きこもりで人とあまり話をしないので、2時間半ずっとしゃべり続けたので、ひどく疲れた。

しかし、その後3時にまた電話がかかってくる予定なので、あまり寄り道もせずに帰ってきた。
今度は3時からやはり延々と電話で2時間ぐらい話をした。
先方から見れば私が客なので、一応丁寧な対応はしていたが、延々と話す私の話に、かなり強いストレスを感じたに違いない。
相手は40代の男性と思われ、真面目で几帳面な感じの人だった。
申し訳ないとは思うが、仕方ない。

今日は午前と午後で、ほぼ2時間以上、4時間半以上も全く未知の人と話をしたので、かなり疲れた。

群ようこの本を読んでいたら、漢方の主治医の先生からは「疲れすぎないように」「1日に一つのことだけをしてください」「ボーっとしている時間を作って休んでください」と言われたそうである。

しかし、私はそんな一日に一つのことだけをしているわけにはいかない。
群ようこは作家なので、文章を書くのは精神的なストレスが大きいのかもしれない。

その前の日は朝からパソコンで調べ物をしたりして、5時間ぐらい机にへばりついていた。
もちろんびっちり5時間も作業していたわけではない。
途中ネットサーフィンをしたり、ちょっと席を外したり。
しかし、5時間ぐらいずっと調べ物をしたのは確かだ。
そして、5時間もたつと、やはりかなり疲れてしまった。
その後は疲れてなんだかダラダラと過ごしてしまう。

本当は1日10時間ぐらいパソコンにへばりついていなければ食えるようにならない、と言われているが、とてもそんなことはできない。

その昔、会社勤めをしていた頃、物流関係のオペレーターの仕事をしていたことがある。
その会社は、某大手スーパーと取引があった。
朝会社に行ってその大手スーパーと回線をつなぐと、そのスーパーの日本全国の支店から発注伝票が流れてくる。
その発注伝票に基づいて、他の事務の女性が支店ごとに発注書を作成し、都下にある物流倉庫にFaxする。
すると、倉庫の方で送られたFaxの発注書に従って商品をピックアップする。
欠品のあったものは在庫確認をして、返信のFaxが流れてくる。
欠品のあるものは発注書に横線が引かれたり、数量が変更されたりしている。
そして、返信のあるFaxをもとに入力する。
すると、私の入力した伝票が回線を通して倉庫で伝票が発行され、商品と納品伝票を入れて梱包され、発送される。
発注がある日は毎日夕方か、夜にかけて発送された。
発注が多い時は夜の9時、10時と残業をして入力するんである。

しかし、それは特別で、大抵は朝9時から夕方5時半だか6時ぐらいまで仕事をしていた。
考えてみると、その時間ずっとびっちり仕事をしていたかというと、そんなことはない。
昼食の休憩時間が1時間あったし、パソコンで伝票を打ち込んでいる間に電話に出たり、他の人と話をしたり、雑務もこなしていた。
だから、びっちりパソコンで入力作業をしていたわけではない。
考えてみると、会社勤めは9時5時で働いて、というがその時間ずっと働いていた、というより、雑務をこなしていた時間の方が長かったかもしれない。
9時5時は働いている時間ではなく、会社に拘束されていた時間だ。

今は自宅にいるので、自分でパソコンの作業をずっとしようと思えばできる。
しかし、案外これが集中してできない。
1時間のうち、50分仕事をしたら10分やすむ、というが、一度休憩を取ってしまうと未来永劫ずっと休んでしまう。
だからノンストップで切りのいいところまで仕事をしなければいけない。
すると、ずっと同じ仕事をするので、結局疲れてしまう。
それで休みを取ると、その後はなんだか根気が続かず、だらだら過ごしてしまう。
最近はこういうことの繰り返しである。

実を言うと、私の目下の悩みは、1日に一つのことしかできないことだ。
一つ仕事が終わると、まぁいいや、と思ってしまう。
これでは仕事は前に進まないのはわかっている。
だから食えないんである。