非正規労働者めぐろくみこのブログ

非正規労働者が日々感じていることを書いたログです。

金持ち父さん貧乏父さん

世界的なベストセラーとなった、ロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」は、Bookoffで当時105円で買ったような気がするが、もっと高かったかもしれない。
この本は、読んでいると自分とロバート氏が一体化して、自分も大金持ちになれると錯覚してしまう、キケンな本である。

もちろんこの本を読んだ私は、今も貧乏人のままだ。

朝、4時だと思って起きたら5時だった。
なんだ、早く支度しないと間に合わない。

結局前の早朝の掃除のバイトは辞めてしまった。
とにかくキンキン声で話すカドハラさんの声がどうにもダメだった。
その上、一緒に働いていたトリイさんからは何度も同じことを忘れるので、「認知症じゃないの」とまで2回も言われてしまったのである。
忘れた、というより、メンドクサイので言われたことをやらなかっただけだ。

この現場は女3人全員非正規労働者だけでオフィスビルの掃除をするのである。
もちろん受注を受けている会社はあるが、その会社も下請けで、担当の営業はいても、連絡業務や勤務表やバイト料の明細の受け取りに顔をだすだけなので、仕事の管理はほとんど現場に丸投げである。

前任者はすい臓がんの疑いがあると言って、「今日で上がります。」とその日のうちに辞めてしまった。
前任者の穴埋めは担当営業がやっていたが、投げやりな人なので前任者の仕事もロクにわかっていなかった。
その担当営業から仕事を教えてもらったので、実際に現場で仕事をするようになると、どうも説明を受けたことと違うことが多かった。
前からいたおばちゃんたちがあれこれ指示し、聞いてないことや雑用を押し付けられたり、自分たちのやり方を押し付けようとする。
これがうざいが、適当に相槌を打っていたら、逆ギレされたりした。

認知症じゃないの。」
と言われた時にすぐに反論すればよかったのだ。
「そんな言い方失礼じゃないですか。」と。
しかし、なんとなく話の流れで他の話に流れてしまった。
帰る時、そう言われたことを思い出したら、猛烈に腹が立ってきた。
とにかく、このおばちゃん二人とはとても一緒に仕事はしたくなくなった。
だからそう言われたその日に辞める決意をした。
多分1ヵ月ぐらいしか持たなかったと思う。

バイトだから、まぁいいや、と思って辞めたところもあるが、私はもう「やりたくないことはやらない。」と心の中で思っている。
「やりたくないことはやらない。」は、「好きなことだけをやる。」とは違う。
「好きなことだけをやる」というと何かぎらぎらした感じがするが、「やりたくないことはやらない」というのは消去法で選んだ結果である。
これも自己責任というやつだろう。

実はこのバイトを探している時に、もう一つダミーでバイト先を探しておいたのだ。

時間や日時の条件がうまく合わなかったが、なぜか面接をした部長が私を気に入ったので、「少し調整をしてみましょう。」と言われて、バイトは保留になっていた。
私の人生は、選り好みさえしなければ、仕事だけは何とかあぶれずにつくことができる。

しかし、一方の自営の方は低空飛行が続いていて、ホンの少し売上があっただけだ。
起業して、そこそこ成功している人のブログをこっそり読んでいる。
別にこっそり読まなくてもいいんだけど。
なるほど、金儲けというのはこうやるのか、と頭の中ではわかっている。
しかし、金儲けの裏側を見てみると、あざとさが透けて見え、こういうことは自分には向いてないのでは、と思えてならない。

独立してソコソコ稼いでいる人たちは、皆グループを作っていて、お互いに有益な自分の情報をグループで共有し、そこで皆さらに稼げるようになっている。
そうか。
やっぱり世の中は、金持ちは金持ちでツルんで儲けているのだ。
ある女性のブログを読むと、「儲かって仕方ない。」などと書かれてあり、これはちょっとした自分自慢で、嫌みである。
その女の人のブログには、たまにいろんな商品や本の紹介が載っている。
多分アフィリエイト広告もやっているのだろう。
商品を紹介して、それが実際に購入につながると、報酬をもらえる仕組みがネット上にあり、多くの読者や影響力のあるブロガーは、そのように商品を紹介して儲けるのである。

この女性ブロガーが、あるビジネス書の紹介をしていた。
古書で手に入れることはできないかとアマゾンで調べると、その本はすでに絶版になっているため、新刊本を買うことができない。
そして、アマゾンのブックレビューを見ると評価が高い。
すると、その本は出版社から直接購入できるように紹介されている。
高額な本だが、評価が高く、手に入らないとなると、やはり読みたくなる。
そこで、その出版社に購入手続きをした。
すると、その出版社からメールが来て、「あなたのブログでこの本を紹介しませんか。1冊購入につき2000円のキャッシュパックがあります。」
などと書かれている。
なんだ、こういう仕組みになっているのか。

TPPの結果の全貌がやっとわかって、新聞に連日報道されている。
内容を詳細に読んでもよくわからない。
しかし、農業生産者や漁業者は打撃を受けることが多い、と書かれてある。
その他にも医療や知的財産権の問題などにも影響があるらしい。
新聞では否定的な報道が多いが、このTPPで実際に儲かる人たち、得する人たちが確実にいる。

そういう人たちは、特別声高に何か意見を言ったりしない。
やっぱり金持ちはケンカしないし、無駄なことは言わない。

マルクス資本論(1)をやっと読み終わった。
問題は交換と分配の問題、と一人でつぶやいている。