笑えない冗談
今の日本は変な方向に向かっている。
本当は笑ってはいけないのだけど、笑えない冗談がたくさんある。
昨日はTPPが大幅合意を迎えたそうだが、なんだかまたまた日本という国が劣化していくように思えてならない。
今年はノーベル賞受賞者が2名受賞するという快挙があった。
しかし、その一方で、憲法9条にノーベル平和賞を、ということで申請をだし、ノーベル平和賞の候補に挙がっている。
朝日新聞デジタル 6月10日より
http://www.asahi.com/articles/ASH6B66FRH6BULOB01J.html
「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(事務局・相模原市)は10日、ノルウェーのノーベル委員会から「憲法9条を保持する日本国民」が今年のノーベル平和賞候補として推薦が受理されたと発表した。昨年に続いて2回目。
受賞の候補は、今年も「日本国民」。集団的自衛権の閣議決定や安保関連法案など9条をめぐる環境はこの1年で大きく変わった。石垣義昭・共同代表は「『日本国民』では受賞しづらいとの指摘もあるが、これまでにない危機的な状況。憲法の持つ深さ、重さを国民一人ひとりに受けとめてほしいとの思いを込めた」と話す。
ネットで見たが、菅官房長官が共同通信社の記者の質問で、憲法9条のノーベル賞の候補に挙がっていることについての質問を受け、
「単なる予測に過ぎない。」
と返答した後の顔の表情がなかなか面白かった。
菅官房長官語録
そのような指摘は全く当たらない。
そのようなことは断じてない。
粛々と進めるだけ。
そのような批判は全く当たらない。
などなど。
沖縄の翁長知事も菅官房長官と会談した時、
「粛々と進めていく。」という言い方は上から目線なのでやめてほしい、と言っていた。
「菅官房長官は不快感をあらわにして」とよくテレビで報道されているが、不快感をあらわにしているのは実は国民の方かもしれない。
「ママさんたちも国に貢献して」と言われてニコニコしているママさんたちはいるだろうか。
昨年はノーベル平和賞の最有力候補に挙がっていたが、受賞者が日本国民、という団体名だと勘違いされたため、受賞には至らなかった。
もし昨年度受賞していたら、日本国民を代表して安倍首相が出席したのだろうか。
今年はシリアの難民受け入れを積極的に行った、ドイツのメルケル首相で決まり、という気がする。
とにかく政治のことはあまり言いたくないが、安倍首相の
「1億総活躍時代」を掲げても、一般の派遣労働者や非正規労働者にとっては
「はぁ?」
といわれるのがオチである。
18歳から参政権が与えられ、来年から高校で政治や選挙のシステムを教えることになった。
その教材を見て、政治的中立を保てるのか、とか教員の負担が増える、とか現場が混乱するなど、いろいろ騒いでいる。
しかし、SEALDsの活動からもわかるように、今の若者は、自分で興味があれば本を読んで勉強するようになるかもしれない。
そして、そういう若者は、学校が押し付けた教材を読みながら、
「だっせぇ!」
とか言い出すのではないか。
今の大人たちは若者を見くびっている。
大人はもっと若者を見習わなければならないかもしれない。