非正規労働者めぐろくみこのブログ

非正規労働者が日々感じていることを書いたログです。

アルバイト

アルバイト
アルバイトをしなくちゃいけない。
生活がかかっている。
とりあえず、駅前のTown Workの本をもらってくる。
景気は上向き基調とか言っている割には冊子は薄い。
めぼしいバイト先はほとんどないが、仕方ないので2件、電話をかけてみた。
一つはマンションの清掃のバイトだったが、記載に誤りがあり、1日4時間、と書いてあったが、実は3時間だと言う。
収入例が記載されてあり、週に5日4時間労働で、月に9万、という金額が記されている。
これが週5日で3時間労働になると、収入が6万ぐらいに減る。
電話をしてみると、やはり4時間で応募に来た人は、3時間だと聞くと、皆辞退したという。
仕事の内容はマンション内のゴミ捨て場のごみの処理だといい、他人の生活廃棄物の処理はちょっと、と思い、辞退した。

どういう人が応募してくるのかわからないが、アルバイトといっても金額や出勤日数はかなりシビアに考えると思う。

仕方ないので、自宅から徒歩20分くらいのドラッグストアに面接に行く。
しかし、目当てのお店に着いて確認をすると、求人をしていたのはその店からさらに10分ぐらい先の店舗だった。
面接の時間には何とか間に合ったが、このドラッグストアは個人経営のお店ではなく、チェーン店なので、実際に採用されても本部に申請をあげたりするので、働くのは9月中旬ぐらいになりそうだ。

他にも応募の人がいて、結果は翌週の火曜日になるが、年齢から言っても採用はむずかしい。

来週月曜日にまたTown Workが発行されるので、また来週探してみよう。

今、求人はこういう駅のスタンドにある求人誌がメインではなく、ネットやスマホのアルバイトサイトが多い。

それは前のバイトの社長も言っていて、特にバイトルで募集をすると、かなり反響があるそうだ。

テレビを見ていると、バイトル、というアルバイトサイトの宣伝が目に付く。
バイトル、というのはリクルート社のアルバイトサイトだと思っていたら違っていた。
バイトルはディップ株式会社が運営している求人サイトである。
他には、はたらこねっと(派遣・紹介予定派遣中心のポータルサイト)、ナースではたらこ、ディップジョブズ、まごラブ、オヒロメ、聖地巡礼マップ、などというポータルサイトやサービスを行っている。
さらに、バイトルは日本最大級のアルバイトのポータルサイトだそうである。
リクルートじゃない、というのがびっくりした。

そして、タブレットでちょっと調べてみると、今はこういうアルバイトや人サイトがすごく多い。

今の求人の中身を見てみると、短期・単発、派遣、在宅・内職・未経験OKとか、日払いの仕事もある。
さらに、仕事によっては履歴書はいりません、なんていうのもある。

ということは、身元も確かでなく、ただ短期間のほぼ単純作業の使い捨てのような労働力しか求められてない、ということなんだろうか。

若い人がこういう職場を転々としたら、自己肯定感を持てないのではないかとちょっと心配になった。

前の清掃のバイトでも、社長はよくこうした求人誌やアルバイトサイトを利用していた。
求人誌に募集をかけると、外国人専用の求人あっせん会社から電話がかかってくるそうだ。

要するに求人誌を見て、その募集をしている会社に今度はあっせん会社から電話が来る。
外国人専用のあっせん会社、というとなんだか怪しい感じがするが、そうではない。

実際にそこから紹介された外国人を社長は何人か雇っている。
私が知っている限りでは、外国人はベトナム人だったり、フィリッピン人だったり、男の人も女の人もいた。
そういう人たちは、聞いた限りでは日本に来て日本語学校に通っている、と言っていたが、あまり日本語は上達せず、気が付いたら辞めてしまった人もいた。
1年以上朝番で働いているフィリッピン人は、母国では大学院まで出ていて、言葉はあまりできないが、見よう見まねで仕事を覚えて、よく気が利く女の人だ。
しかし、1年以上日本にいても、「お疲れ様でした」という言葉も未だに満足に言えない。

他にもバイトを掛け持ちしているのか、仕事が終わるとさっさと帰ってしまう。

こういう外国人専用のあっせん会社は、一人の外国人を紹介料として、最初に3万払うそうだ。
新聞や雑誌を読んでもそんなことは載っていないが、人手不足とは聞いていたが、今はそんなふうになっているらしい。

大手のスーパーでは外国人のバイトは見かけないが、たしかに外国人労働者は増えている。
コンビニのバイトは韓国人の留学生が多いが、みんな若く、すぐ辞めてしまうそうだ。
合わない、というより留学の期間が短いかららしい。
近所のマクドナルドのバイトでも外国人がいる。
彼女たちは日本語もかなりたどたどしい。
それでも他の日本人のスタッフがかなりフォローして一緒に仕事をしている。

このマクドナルドは、以前は若いアルバイトばかりで、客からのクレームに誰もフォローせず、ずっと若い女性が苦情を言われていた。

アルバイトは主婦の扶養範囲でやるか、学生のこずかい稼ぎではなくなり、外国人労働者や時に非正規で生計を立てる人たちも多くなってきたのだ。
なんて、他人事ではない。
そういう自分もその一人になってしまった。

ある人のブログを読んでいたら、ここが底だと思っていたらさらに底があり、いったいどこが底なのかわからない、と書かれてあった。
私も全く同じ。

かなり前になるが、ビートたけしの「漫才病棟」の最後に、上から雪が降っているのに、穴をのぞいていると、雪が下からわき上がってくるような気がした、というような記述があったように思う。
その、雪が下からわき上がってくる、という記述に、なんだかその頃の主人公の絶望を表しているように思えたのを思い出した。