非正規労働者めぐろくみこのブログ

非正規労働者が日々感じていることを書いたログです。

ブログを書くわけ

Web.マガジン幻冬舎清水ミチコ酒井順子のリレーエッセイがある。
10月1日付のリレーエッセイで、清水ミチコがこんなことを書いている。
「こないだテレビを観てたら、あるタレントさんがこう言ってました。
『私、ブログとか、エッセイの中で本音を書けた事が一度もないの。でも、作詞の中では本音を出せるんですよねえ〜』」という。
え、そうなのか。
普通、ブログというのは本音を書いたりしないのか、とちょっとびっくりした。
そういえば、普通のブログはこんな店に行ったとか、こんな服を買ったとか、自分のペットのかわいい写真をupしていたりする。
ところが、私は全然そんなことには興味がない。
それに、私が書いているのは全部本音だ。
非正規労働者で初めて働いて、自分がずっと物扱いされている、という違和感や不快さ、怒りや悲しみを感じ、そしてそれがなぜだろうと思ったのがこのブログを書くきっかけだった。
そういった私の気持ちはあくまで自分が感じていることであり、雇用主や同じ職場で働いている正規職員がどう考えていたかは分からない。
私が非正規労働者として働いたのは1年と5ヵ月だけだったし、正規職員と同じだけの働き方などとてもできなかった。
しかし、私が書きたいのは、非正規労働者で働いていた時に感じた、疎外感や不快さ、怒りや悲しみなどの感情ではない。
正規労働者と非正規労働者の問題でもない。
その先にあるもの、と言ってわかってもらえるのかわからない。
ただ、私がそういった感情を持ったのはなぜなのか、とか、自分が日常漠然と感じている疑問をブログを書いて考えてみようと思ったからだ。
あくまで自分の実感の中で疑問に思ったことを掘り下げて考えてみたい、ということで、きっとそれは普通のブログとはかなり変わっているんだろう。