非正規労働者めぐろくみこのブログ

非正規労働者が日々感じていることを書いたログです。

病んでいるのです。

かなり前の、多分秋山ジョージのマンガだったと思う。
マントをかけた男が何かあるとマンガのストーリーとは関係なく登場して、「病んでいるのです」と一言いう、というマンガがあったと思う。

外部からお客様が来るのに、事務所が汚い。
定年までいられる正社員は3年に一度は必ず移動になるので、事務所が少しぐらい汚くても気にならないんだろうと非正規労働者たちは裏で言っている。
有期の正社員は自分のことしか考えないし、やらないので、もちろん事務所が汚なかろうがおかまいなし。
非正規労働者は年に一度更新の契約書を取り交わすが、その契約内容に「掃除」、という項目は書かれていないので、事務所が汚くても掃除はしなくていい、と非正規労働者は思っている。
だから、この事務所では掃除をする人間が一人もいない。
この職場の人間は、掃除は自分の仕事じゃないと思っている。業者がやるものだと思っている。
出入口の玄関だとか、廊下、社員もお客様も利用するトイレ、外部のお客様がいらっしゃる所は業者に掃除をお願いしている。
しかし、毎日来ているわけではない。
だから玄関口に爪楊枝が落ちていても、数日間はそのまま放置されている。
その昔、私はずっと正社員として働いていた時は、掃除はみんなでやっていた。
たしかに掃除の人がいたり、パートの女の人が掃除してくれていたりしたが、小さい会社だと社長が「お前たちは掃除も満足にできないのか」とよく怒鳴られた。

正社員は電話の応対は非正規労働者の仕事だと思っているので、電話が鳴りっぱなしになってもあまり出ようとしない。
クレームの電話が来たので、非正規労働者が、正社員の男子社員に言うと「そんなこと、俺に言うなよ。課長に言えよ。課長は仕事がなくて暇なんだから」と言われたという。
この課の課長は、裏では「あの方はパワハラっぽいですね」と言われて有名である。
この事務所ではパワーハラスメントやセクハラの研修を半年に一回やるほど、そういったことには神経を使っているが、セクハラはともかくパワハラの課長は必ず一人はいる。
「あんたの言っていることは回りくどくて、何言ってるのかわかんないんだよ」とか、「君の残業時間が多いのは、クレームやミスが多いからだよ」とか、僕は「○○さんと、××さんが好きなんだ。ふたりとも仕事に前向きだからね」とか、他の人からも聞こえるようなことを大声で言う。
一時が万事こういう調子で、言うことのいちいちにデリカシーがない。
この課の課長は最近転任してきた。
その前のパワハラ課長は私の課の課長だった。
直接被害にはあわなかったが、気の合わない社員や、たまたま機嫌が悪いと急に怒鳴るので有名だった。
同じことをしてもある人は怒鳴られ、ある人は褒められたりする。
みんなの前で怒鳴られた人の気持ちはどうだっただろう。
そういう課長がなぜか放置されている。
それ以外にも、人前できちんと話ができない課長など、なぜこの人が課長に?と思われる人もいる。

これは自分の仕事ではない、といって余計な仕事をしないのは、自分が損したくない、と思っているからだろうか。
それとも自分の働く職場環境なんか、興味がないのか。
雇用関係を細かく分け、仕事の権限を細かく規定しても、それは内部のことで、外部からはわかるわけがない。
誰が正規社員で、誰が非正規社員か、電話に出るのが非正規社員の仕事だと、電話をかけてくる人にわかるだろうか。
満足な研修も受けずに非正規社員が電話の応対をしているのだから、対応が悪かったり、たらい回しにされるのは、当たり前ではないか。
掃除や電話の対応など些細なことだろうか。
しかしそういったことがサービスや信用の低下を招き、さらには細分化された仕事は効率が悪く、それが仕事の遅延や事務的ミスを日常的に起こしている原因になってるとしか思えない。
だから、電話対応だけでなく、仕事そのものに対してもクレームや苦情は非常に多い。

病んでいるのです。
って、この職場も働いている社員も病んでいるとしか思えないが、社員は別にそうは思っていないのか。

非正規労働者の日記はつづきます。