非正規労働者めぐろくみこのブログ

非正規労働者が日々感じていることを書いたログです。

慰安会

非正規労働者となって1年3ヵ月になる。
契約は1年ごとで、今年4月に再契約した。
給料は日給で1万に満たない。
社会保険には加入しているので、土日休みで社会保険料所得税をひくと、手取りで1ヵ月20万にもならない。
収入があまりにも低いので、土日もバイトしていたが、盆暮れ以外は休みがなく、体が悲鳴をあげたので、7月からは土曜のバイトは辞めることにした。

バイト先に60を過ぎた大工だった棟梁とよばれる男の人がいて、夏休みにみんなでスーパー銭湯というのか、健康ランドというのか、そこにバイト仲間で行こうという。
パンフレットを見ていると、自分が行く気になっているのに、自分で驚く。
そう、私は集団行動がきらい。
きらいというより、苦手なのかもしれない。
たとえば飲み会とか旅行とかで、目的地までぞろぞろ歩くとか、そういうのがいやなのだ。

それなのになぜ行こうかな、と思ったのだろう。
そこにはエステとか岩盤浴とか、アカスリとか、いろんな施設があって、そういうところに行ったこともないし、一度くらい行ってみたいと思ったのだろうか。

非正規労働者になる前は、ずっと正社員だった。
職場は転々としたが、行く先々で慰安会には行った。
嫌だけど、昔はそういう行事には必ず参加しなければいけなかったのだ。
しかし最後の方ではさすが嫌になり、参加しなくなった。
会社でもそういう社員がふえてきて、対応に苦慮するようになり、慰安会に行かないなら、会社で仕事をして、1時間ごとに会社から旅館先にFaxしろ、と言われたりした。
それでもまだ世の中には余裕があり、慰安会とか新年会、忘年会、納会などの会社や部署単位のイベントが多くあった。
今は社内旅行というのだろうか、昔は慰安会と言っていた。
これは昔、まだ世の中が貧しく、個人で旅行する余裕がなかったので、会社側が社員の慰労や親睦をはかるために行ったものだったらしい。

バブル華やかりし頃は、会社単位で海外旅行に行ったところも多かった。
今でも慰安会というのはあるんだろうか。

今の職場は事業所単位で全社員が90名前後、非正規職員が約20名強。
年に2回は暑気払いとか忘年会と称して飲み会を事業所単位で実施しているが、参加者は40名ぐらいしかいない。
当然慰安会なんてない。
ただ職場に行ってそれぞれの身分に応じた仕事をこなして帰って行くだけで、職場は汚く、殺伐とした事業所である。
多くの人は生活を守るために働いているだけで、それ以上でもなければそれ以下でもない。

そんなふうだからなのか、あんなにきらいだった団体行動でもちょっと行ってみようかと思ったのだろうか。

非正規労働者の日記はつづきます。